足利尊氏像の手首盗まれる 京都の等持院

誰だ!盗んだ奴。。

正直に出てこい。

どうやら、足利尊氏と足利義晴この2人の将軍の木像の左手の手首部分が
何者かによって盗まれた・・・らしい。

何故、手首なのか?で、なぜ足利尊氏と義晴なのか?

一応、歴代15人の木像があるらしいが、そのチョイスが結構渋い。

んで、いろいろ調べてみると、左の手首の部分は外れやすくなっていたらしい
でも、持っていくか?

ていうか、持っていってどうするんだ?何に使うんだ?


7人の悪魔超人の仕業なのか?
ハリケーンミキサーでバラバラにされたミートくんみたいに。

謎が謎を呼ぶ・・・

盗んだ人へ
 できるだけ、早く返してあげてください。
みんな困っています。あなたも、それを持っていても困るだけだと思います。



そういえば、久々に思い出してみた。
足利将軍。室町幕府の将軍様です。15代続きました。
でも、彼らは江戸幕府の徳川15代の将軍達に比べて、微妙に影が薄いような気がする。

 何故だろうか?色々調べてみるとこの足利将軍達。
結構、個性的なメンバーが揃っている。

①足利尊氏(初代)
今回の盗難事件の被害者の一人です。
室町幕府の記念すべき初代将軍。
ランク的には鎌倉幕府の源頼朝、江戸幕府の徳川家康と同じくらいなのだが
如何せん、他の2人のキャラが強すぎた。
 でも、歴史の教科書では写真付きで出てくる、室町幕府の重鎮の一人。
でも、歴史の教科書で見ていた写真。(今は変わったのかな?)
馬の上に乗っているやつ。

あれ・・・尊氏じゃないらしい。別人らしい。



一生懸命頑張って、鎌倉幕府倒して、室町幕府作ったのに
歴史の教科書では、その仕打ちかよ・・・
 結構、可哀想な人なのかもしれない。そして今回は左手首まで盗まれるし・・
 歴史的には大きなことをした人なんだけど・・・

②足利義満(3代)

言わずとしれた、室町幕府で一番名前を知られている人。
室町幕府の稼ぎ頭。
金閣とか作って文化的にも大きな功績があるらしい。
確かに名前は必ずと言っていいほど聞く。でも、室町幕府のエース・義満をしても
何をしたのか?っていうのはさほど知られていない。
 私が知っているのは、一休さんに出てくる、将軍様のイメージしかない。
いつも、一休さんにとんちでやられて、悔しい思いをしている姿。それしか思い浮かばない。しかも、天下の将軍様でも、アニメの中では
蜷川しんえもんさんとか桔梗屋とかと同列扱い。そりゃあ、ないよ。
一応、きらびやかな北山文化とか勘合貿易とかやった人でしょ?
実績はあるのにもったいない。

③足利義教(6代)

この人。昔、日本の歴史っていう本で知ったんだけど、
籤で将軍に選ばれた人。
もともとは将軍に成るつもりは無かったそうなんだけど、前の将軍に世継ぎが居なくて、困った周りの人たちはどうしようか・・・
って考えたらしい。で、そんな中、こともあろうに

将軍が『籤』で決められることになったらしい。


中世では神様が決めることだから、公正だ!っていう考えがあったらしく、それで決めたそうな。
 今の時代で思えば、勘弁してくれよって話です。学級委員決めるんじゃないんだし・・・
 そんないきさつで、将軍になった義教ですが、九州探題をおくなど頑張りましたが、歴史の教科書に出てくることはありませんでした。

④足利義政(8代)

この人も名前は出てくる。でも、あまり良いイメージはない。
何で出てくるか。2つ。
ひとつは東山文化・・・銀閣です。そしてもう一つは応仁の乱。
ていうか、この人、自分勝手というか何というか・・・
応仁の乱の前だとおもうけど、飢饉とかが起きて、京都が経済的にとても苦しい時代があったそうだ、そんなときに、花の御所を改装したり、宴にあけくれたり・・
とんでもない人だったらしい。
 景気が悪くて、国民が苦しんでいるときに、国のお金で自分の家を改装しやがったっていうこと。
 そりゃ、みんな怒る。

 んで、その後、様々な要素が絡み合って応仁の乱が起きる。京都は荒廃し、非常に危険な状況で将軍として乱を鎮めなければいけない時に・・

 
 ドンチャン騒ぎ。



ここまで来ると、義政君は相当、神経が図太いとしか言いようがない。でさらには、奥さんとも不仲になって別居・・

 もう、悲惨・・・

でも、この義政君は文化的には非常に造形の深かった方だそうで・・趣味には一生懸命だったそうです。

 多分、人生楽しかったんだろうな。

⑤足利義材(10代)

この人、将軍2回やってます。
1回目なったときは、追い出されて、逃げていたんだけど
不死鳥のごとく舞い戻ってきて、一人を挟んで将軍職に復帰!
しかも、名前も義殖って改名している。
 特に何をしたっていうわけじゃないけど、こういう人も珍しい。。

⑥足利義輝(13代) 

足利将軍の中でも最も将軍って言う言葉が合う人かもしれない。
信長の野望でおなじみの義輝。
彼は非常に武術に優れた人らしい。
 でも、三好長慶には2回負けています。
本当に強かったのかよく分かりませんが、この時期になると、各地で強い武将が現れてきた時代に置いては結構頑張った人なのかもしれません。
しかも、最後は暗殺されてしまうという悲劇・・・
 
⑦足利義昭(15代)
室町幕府最後の将軍。戦国の世にあって、不運な事が続いた将軍。
とにかく、戦国大名に担ぎ上げられては追い出される。
いったい、私は何なんだ!って思ったに違いない。
んで追い出されたら追い出されたで各地を転々として戦国大名を頼る日々を送っていたそうな・・・
そんな、大変苦労をした義昭くんですが、きっちり天寿をまっとうしている部分が
憎らしい。


まあ、こんな感じで、足利将軍は個性派が勢揃いしている。
にも、関わらず、歴史ではあまり触れられることないのももったいない。

久々に出てきたと思ったら、手を盗まれたって・・・

こりゃあ可哀想だ。

早く返してください

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